北関東の建設業M&A・会社売却|人手不足倒産を防ぎ、技術と経審を高く売る戦略 | 北関東M&A総研マガジン

北関東の建設業M&A・会社売却|人手不足倒産を防ぎ、技術と経審を高く売る戦略

北関東(茨城・栃木・群馬)の建設業・土木業でM&Aをご検討中の経営者様へ。人手不足倒産を防ぎ、経審や有資格者などの技術力を正当に評価してもらい高値で売却するための戦略を解説します。

目次

  1. 北関東の建設業界におけるM&A動向
  2. 北関東の建設会社を売却するメリットと買い手の狙い
  3. 建設業M&Aで企業価値を決める4つの評価軸
  4. 許認可を確実に引き継ぐためのM&Aスキーム
  5. 北関東の建設業者が選ぶべきM&A相談先
  6. M&A総合研究所が北関東の建設業M&Aに強い理由
  7. 売却前に準備すべき磨き上げのチェックリスト
  8. まとめ

「工事の依頼は山ほどあるのに、現場監督が足りなくて断らざるを得ない」 「若い職人が入ってこないし、ベテランも高齢化して、数年後の現場が回るか不安だ」

北関東エリアの建設業界は今、かつてないジレンマに直面しています。圏央道や北関東自動車道沿いの物流倉庫建設、北関東工業地帯における工場の設備更新など、建設需要自体は底堅く推移しています。しかし、深刻な人手不足と働き方改革の波が、中小建設会社の経営を圧迫し、黒字であるにもかかわらず事業継続を断念せざるを得ないケースが急増しています。

こうした状況下で、会社を存続させ、従業員の雇用を守るための現実的な選択肢として急浮上しているのが、M&Aです。特に北関東の建設会社は、首都圏へのアクセスが良く、高い施工能力を持っていることから、東京の大手・中堅ゼネコンから喉から手が出るほど欲しい買収対象として注目されています。

本記事では、北関東の建設業界におけるM&Aの最新動向から、経営事項審査や有資格者といった見えない資産を高く評価してもらうためのポイント、そして許認可をスムーズに引き継ぐためのスキームまでを網羅的に解説します。廃業という選択をする前に、自社の持つポテンシャルを再確認し、次世代へバトンを繋ぐための戦略としてお役立てください。

北関東の建設業界におけるM&A動向

茨城県、栃木県、群馬県の北関東3県における建設業界は、需要と供給のバランスが崩れたことによる激しい構造変化の渦中にあります。

需要面では、圏央道や北関東自動車道の開通効果により、インターチェンジ周辺での大型物流施設や工場の新設・増設ラッシュが続いており、工事量は高水準で推移しています。しかし、供給面である施工体制が限界を迎えています。2024年4月から建設業にも適用された時間外労働の上限規制により、一人当たりの稼働時間が制限される中で、慢性的な若手入職者の減少とベテラン技術者の引退が重なり、仕事はあるのに、人がいないから受注できないという事態が常態化しています。

この結果、単独での採用・育成に限界を感じた中小建設会社が、事業の存続をかけてM&Aを選択する事例が急増しています。一方、買い手となる大手・中堅ゼネコンやハウスメーカーも、自社だけでは施工力を維持できなくなっており、地域の有力な工事会社をグループ化することで、安定した施工体制を確保しようと動いています。

北関東の建設業M&Aは、単なる後継者対策にとどまらず、サプライチェーン全体を維持するための業界再編として、その件数を伸ばしています。

北関東の建設会社を売却するメリットと買い手の狙い

M&Aは売り手と買い手のニーズが合致して初めて成立します。現在、北関東の建設会社は売り手市場の傾向にありますが、それはなぜなのか、双方の視点からメリットを整理します。

売り手である経営者にとっての最大のメリットは、後継者問題の解決と連帯保証の解除です。建設業は重機や資材購入などで借入金が大きくなりやすく、数億円規模の個人保証が経営者の重荷となっています。M&Aで株式を譲渡すれば、この保証債務から解放され、創業者利益を得て引退することができます。

また、従業員にとっても、資本力のある企業の傘下に入ることで、福利厚生や給与水準が改善され、雇用が安定するというメリットがあります。

首都圏ゼネコンによる「北関東進出」ニーズ

買い手側、特に東京都や埼玉県などの首都圏に拠点を置く建設会社にとって、北関東は非常に魅力的なマーケットです。

首都圏から車で1〜2時間圏内にある北関東エリアは、東京の企業の物流拠点や製造拠点が集中しており、継続的な設備投資が見込まれます。しかし、東京から毎回職人を派遣していては移動コストや労務管理の面で非効率です。

そこで、北関東に地盤を持つ建設会社をM&Aで買収し、現地拠点として活用したいという強いニーズがあります。地場の協力会社ネットワークや、地域の入札参加資格を即座に手に入れられることは、新規進出にかかる時間とリスクを大幅に削減できるため、高い買収意欲につながっています。

人材確保と採用コストの削減

建設業M&Aにおける買い手の最大の動機は、人材の確保です。

現在、1級土木施工管理技士や1級建築施工管理技士を1名採用するためには、紹介会社への手数料なども含めると数百万円のコストがかかると言われています。しかも、募集を出しても応募が来ないことすら珍しくありません。

M&Aであれば、すでに現場経験豊富で、チームワークの出来上がった有資格者をまとめて確保することができます。会社を買うというよりは、時間を買い、即戦力の人材組織を獲得するという意味合いが強く、これが譲渡価格を押し上げる要因となっています。

建設業M&Aで企業価値を決める4つの評価軸

建設会社のM&Aにおいて、売却価格は決算書の営業利益だけで決まるわけではありません。建設業特有の許認可や技術力といった無形資産が、企業価値を大きく左右します。買い手がデューデリジェンスで特に重視する4つの評価軸を解説します。

1. 経営事項審査(経審)の評点とランク

公共工事を主体とする企業にとって、経営事項審査の総合評定値と、それに基づく入札参加資格ランクは、まさに企業の商品価値そのものです。

買い手企業は、この会社を買収し、自社の財務力や技術者を合算した場合、どのランクの工事に入札できるようになるかをシミュレーションします。M&Aによって評点が上がり、これまで入札できなかった大規模工事への参入が可能になる場合、そのシナジー効果が期待収益として評価され、実際の利益額以上に高い評価額が上乗せされることがあります。

2. 有資格者(施工管理技士)の人数と年齢

建設会社の最大の資産は人です。「1級土木施工管理技士」「1級建築施工管理技士」「1級管工事施工管理技士」「1級電気工事施工管理技士」などの有資格者が何名在籍しているかは、企業価値算定の最重要項目です。

特に、若手から40代・50代の中堅層が定着している会社は、将来にわたって長く収益を生み出せると判断され、極めて高く評価されます。逆に、有資格者の大半が70代以上で、数年以内の引退が確実視される場合は、事業継続性のリスクとしてマイナス査定になる可能性があります。技術者の年齢構成と定着率は、株価に直結するファクターです。

3. 特定建設業許可の有無

元請けとして大規模な工事を受注するために必要な特定建設業許可を持っている企業は、希少価値が高く、高値で取引される傾向にあります。

特定建設業許可を取得・維持するためには、資本金や純資産の額といった財産的基礎要件に加え、指導監督的実務経験を持つ技術者の配置など、厳しい要件をクリアする必要があります。近年はこの要件維持が難しくなっているため、すでに許可を持っているという事実だけで、買い手にとっては大きな魅力となります。

M&Aによってこの許可枠を手に入れることで、受注可能金額の上限を撤廃したいと考える買い手は少なくありません。

4. 北関東特有の工場メンテナンス実績

北関東は、日立、スバル、日産などの大手メーカー工場が集積する工業地帯です。こうした工場の構内工事や、設備の常駐メンテナンス契約を持っている企業は、非常に高く評価されます。

工場メンテナンスの仕事は、景気の波に左右されにくく、安定的かつ継続的な収益が見込めるからです。また、大手メーカーの工場内に入るためには、厳しい安全管理基準をクリアし、長年の信用を積み重ねる必要があるため、新規参入障壁が高いことも強みです。この安定した商流を持っていることは、M&Aにおいて強力なプラス材料となります。

許認可を確実に引き継ぐためのM&Aスキーム

建設業は許認可ビジネスです。M&Aの手続き中に建設業許可が切れたり、入札参加資格が失効したりすれば、事業価値はゼロになってしまいます。そのため、法的なスキーム選びは慎重に行う必要があります。

株式譲渡(推奨スキーム)

建設業M&Aにおいて、実務上9割以上のケースで採用されるのが株式譲渡です。これは、会社のオーナーが代わるだけで、会社という法人格はそのまま存続する方法です。

法人格が変わらないため、原則として会社が保有している建設業許可や、経審の評点、入札参加資格、過去の施工実績などをそのまま引き継ぐことができます。手続きも比較的簡便で、従業員の雇用契約や取引先との契約も巻き直す必要がなく、現場への影響を最小限に抑えられます。

ただし、許可の要件である経営業務の管理責任者や専任技術者となっている役員や従業員が、M&A直後に退職してしまうと、要件を満たせなくなり許可取り消しとなるリスクがあります。そのため、キーマンとなる人物の継続勤務を契約条件に盛り込むことが必須です。

事業譲渡

「会社の一部門だけを売りたい」「簿外債務のリスクを遮断したい」といった場合に用いられるのが事業譲渡です。

建設業において事業譲渡はハードルが高い手法です。原則として許認可は承継されず、買い手側で新たに許可を取得するか、承継認可の手続きを行う必要があります。2020年の法改正で承継認可制度ができましたが、手続きが非常に煩雑であり、認可が下りるまでのスケジュール管理を誤ると、公共工事の入札に参加できない空白期間が生じる恐れがあります。

特に公共工事メインの会社の場合、この空白期間は致命的となるため、よほどの事情がない限りは株式譲渡が推奨されます。

北関東の建設業者が選ぶべきM&A相談先

建設業のM&Aは、一般的なビジネスの売買とは異なり、建設業法や経審の知識が不可欠です。誰に相談するかで、会社の価値が正当に評価されるかどうかが決まります。

建設業界に精通した仲介会社の選定

未工事支出金の評価や、完成工事基準と進行基準の違い、JV出資分の取り扱いなど、建設業会計は特殊です。また、保有している重機やダンプの資産価値を正しく見積もれるかも重要です。

建設業界の知識がない仲介会社やアドバイザーに依頼すると、これらの資産価値や会計処理を誤って解釈し、本来あるはずの利益や強みを見落としてしまうリスクがあります。トラブルなく、適正価格で売却するためには、建設M&Aの実績が豊富な専門家に依頼することが鉄則です。

広域マッチングができるネットワーク

北関東の建設会社を最も高く評価してくれる買い手は、必ずしも地元の同業者とは限りません。むしろ、東京や埼玉などの隣接エリアの企業の方が、高い評価をつける傾向にあります。

前述の通り、首都圏の企業は北関東への進出を狙っています。地元の金融機関や税理士のネットワークだけでは、こうした県外の有力な買い手情報にアクセスできないことが多いため、全国対応のM&A仲介会社を活用することが、高値売却への近道となります。広域でのマッチングにより、選択肢を広げることが重要です。

M&A総合研究所が北関東の建設業M&Aに強い理由

M&A総合研究所は、建設業界のM&A支援に特化した知見と、北関東エリア専任のサポート体制を兼ね備えています。

建設特化の知見による適正査定

建設会社の価値は、決算書の数字だけでは測れません。M&A総合研究所では、在籍する有資格者の種別や年齢構成、経審の評点構造、保有重機の市場価値などを精緻に分析します。

財務諸表には表れない現場力や技術力を正当に評価し、それを論理的に買い手企業へアピールすることで、納得感のある株価を算出します。「赤字だが技術者は揃っている」「特定建設業許可がある」といった建設業特有のポテンシャルを見抜き、売り手が損をしない適正価格を引き出します。

(URL: https://masouken.com/

北関東専任チームによる地域密着サポート

M&A総合研究所には、北関東エリア(茨城・栃木・群馬)を熟知した専任のアドバイザーチームが在籍しています。

北関東特有の下請け構造や、地元の協力会社との関係性、エリアごとの商習慣を深く理解しているため、トラブルのないスムーズな調整が可能です。東京の理屈を押し付けるのではなく、経営者の想いや地域の事情を汲み取りながら、最適なマッチングを実現します。

(URL: http://kitakanto-ma.com/

完全成功報酬制で安心

相談だけで着手金を取られるのは困るという堅実な経営者様のために、完全成功報酬制を採用しています。

着手金や中間金は一切無料です。まずは「自社の評価額を知りたい」「どのような買い手がいるか確認したい」という段階から、リスクなくご相談いただけます。成約するまで費用は発生しません。

売却前に準備すべき磨き上げのチェックリスト

少しでも高く、そしてトラブルなく会社を売却するためには、事前の準備(磨き上げ)が欠かせません。今からできるチェック項目を整理しました。

経営業務の管理責任者(経管)の要件確認

M&Aによって現在の社長や役員が退任する場合、誰が次の経営業務の管理責任者になるのかを確認しておく必要があります。

経管がいなくなると、建設業許可は取り消されてしまいます。社内に要件を満たす人材がいるか、あるいは買い手側から派遣してもらう必要があるかを事前に整理し、許可の維持に支障がないように準備しておくことが重要です。

未成工事支出金の整理

決算書上の未成工事支出金の数字が、実態と合っているか確認してください。

すでに完了した工事の原価が残っていたり、赤字工事の損失を先送りするために計上されていたりすると、デューデリジェンスで指摘され、信用を失う原因になります。実地棚卸を行い、不要なものは損失処理をしてでも整理し、クリーンな決算書にしておくことが重要です。

社会保険加入とCCUS対応

建設業界では、職人の社会保険加入が厳格化されています。未加入の作業員がいる場合、公共工事の現場に入れないなどのリスクがあるため、M&Aのマイナス査定になります。

また、建設キャリアアップシステムへの登録状況や、残業時間の管理体制も重要なチェック項目です。法令遵守の姿勢を見せることが、買い手からの信頼獲得に繋がります。

まとめ

北関東の建設業界におけるM&Aは、もはや特別な出来事ではなく、会社を存続させるための現実的な経営戦略です。

人手不足や2024年問題といった荒波を乗り越えるためには、自社の技術力や許認可という価値を正しく評価し、それを必要としているパートナーと手を組むことが有効な解決策となります。廃業を考える前に、まずは自社にどれだけの価値があるのか、専門家の査定を受けてみてください。その一歩が、地域のインフラと従業員の生活を守ることに繋がります。

北関東地方のM&A・事業承継のご相談なら北関東M&A総研

M&A・事業承継については専門性の高いM&Aアドバイザーがいる北関東M&A総研にご相談ください。

北関東M&A総研が選ばれる4つの理由

①譲渡企業様完全成功報酬制で成約まで一切費用がかからない
②業界特化の高い専門性
③最短43日、平均7.2ヶ月のスピード成約(2024年9月期実績)
④マッチング専門部署による高いマッチング力

北関東M&A総研は、成約するまで無料の「譲渡企業様完全成功報酬制」のM&A仲介会社です。
無料で相談可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。

>>無料でのお問い合わせはこちら

業種別M&Aの人気記事